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潜水ベル


砂漠へ向かうと言っても
そう 素直に直行するわけじゃなかった。

マップ踏破も兼ねているので 常に端を行くように気をつけている。

この辺には湖があるので水辺にそって進んでいくと
酷くテンションの上がっている人がしきりに感嘆していた。

博士「すごい、凄すぎる。私ってば天才!?」

博「ああ、そこの君、ちょっと聞いてくれ。
  別に 自慢するつもりじゃないんだけどね。
  この装置を見てくれ! 世紀の大発明だよ。
  こいつを使えば、なんと!!
  水中を自由に移動する事が可能になるんだ!
  実に素晴らしいとは思わんかね!?」

犬「えっ!?もしかして潜水艦・・・!?」

お釜みたいと思った人、前へ出なさいw
博「名づけて潜水ベル!アイディアが浮かんだ時
  偶然にも寺院のベルが鳴ったのが聞こえてね。
  そこから取らせてもらったんだ。
  そりゃあ もう その時は全身に雷が
  走ったような衝撃が・・・うんたらかんたら」

天使「何?どういう事??
   もしかして この世界は地上だけでなく
   海の中までも冒険できるの?」
犬「分かんない。でも そうだとしたらいいね!」

博「・・・って、私の話聞いてる?
  丁度これから こいつの動作テストをしたいんだけど
  新しい歯車が必要なんだ。助手を使いに出したのだが
  どこかで迷ったのか、困った事にまだ帰ってこない。
  すまないが、彼を探してきてはくれないかね?」

犬「歯車・・・? 何かイメージと違う単語が出てきたけど
  この潜水艦大丈夫なのかな?」
天「ふむ・・・。つまり その歯車とやらがあれば
  これは動くわけだな? この話の展開上、
  テスト運行が上手く行った後には 私たちも乗れるんだよね?」


犬「そうなったら 海の中 行き放題だね!」
天「海底洞窟とかあったりして お宝ざっくざくかもね。」
犬「秘密のお宝には やっぱり守り神的なモンスターもいるよね?」
天「おおぅ。そいつはきっと 異常なくらいの強さなのがセオリーだよね!」

犬「いいね、潜水。」
天「いいな、潜水。」

今初めて ココロが一つになった気がしたよ。

という事で 馬よりちょっぴり高い優先度を得た
潜水艦の為に この依頼を受ける事にした。

天「博士、どうぞ ご心配なさらずに。
  必ずや 私たちが 歯車とあなたの助手を
  無事にここまで連れてきましょう。」

いつになく天使的な微笑み。
いつもこうやって受けていれば 皆の受けもいいんだけどなぁ。


お使いに行ったんだから 最初は街道を調べてみる事に。

しかし、相変わらず野犬やら
野ネズミやら 蜘蛛といった凶暴な生物が多い。
こんな中、普通の人達はどうやって生活しているんだろう?
特に商人とかは 街から出ないわけには行かないだろうに。

用心棒とか雇うのかな?
などと思いながら 襲い掛かってくるモンスター達を
片付けながら 暫く行くと・・・



死んでる!!!?
ヒィィィィッ

犬「何で・・・」
天「きっと モンスターにやられちゃったんじゃない?
  この数じゃ 普通の人が一人で相手にするには
  無理がありすぎるよ・・・。」

そばには 歯車がきらりと光っている。
壊される事無く、無事に手に入ったのが
せめてもの救いと思おう。

きみの死を 無駄にはしないよ。


早速 博士のもとへ戻る。


と、子供が泣いていた。


天「何?どうしたの?」
子供「父さんが! 父さんが死んじゃったよー!!」
天・犬「!?」


子「いきなり 4人組が現れて父さんを殺したんだ。
  みんな黒いローブを着てた。これからどうしよう?
  潜水ベルの動かし方も 父さんしか知らないんだ。
  ・・・・その歯車も いらなくなっちゃったね。」

助手の姿が頭をよぎる。

犬「もしかして、助手も その仲間に・・・。」
天「潜水・・・ベル・・・。」

ああ、ボクは これで一体何度目なんだろう。
こうやって 胸のワクワクを打ち砕かれるのは!

悲劇のヒロイン的な感傷に浸かろうとか思ったけれど
すぐ側から発せられている ひどく恐ろしい気配に 我に返った。

天「快適な海の旅が・・・。
  許せねぇ。野郎、必ず見つけ出して始末してやる・・・。」


潜水ベルの完成を阻止する理由も
黒いローブの4人にも 皆目見当がつかない。

このまま旅を続ければ いつか分かる時がくるのだろうか。

いつまでも ここにいても仕方が無いので
ボクらは また南へ、砂漠への道程を行く事にした。



ここで ちょっとアンカリアの話をしようと思う。
今でこそ みんながT-エネルギーを利用して
便利な暮らしを得ているけれど
そもそも この不思議な力「T-エネルギー」は
セラフィムの一族しか使い方を知らなかったんだ。

でもある時、セラフィムはハイエルフ達にも
その知識を分け与えた。T-エネルギーを得て
ハイエルフの文明は目覚しい発展をし
世界全土へ広がっていった。

でも そのうち紛争が起こる。
この 身に過ぎたエネルギーを巡っての全面戦争。

結果アンカリアのほぼ全土が荒廃し
それぞれの種族は離れ、
一から文明を築きなおす事になった。

そして 現在。
T-エネルギーが暴走してしまった。
制御できないエネルギーは 元々棲んでいた生き物を
凶暴なクリーチャーに変化させてしまう。
再び 混乱の中に入ってしまったアンカリアを
何とかするのが僕らの使命。
(それと、税金を取り戻すのと どんな関係があるのかは
分からない。神のみぞ知るってやつだね)

暴走してしまったとはいえ
T-エネルギーを基本に置いたこの文明では
T-エネルギーの利用なしには成り立たない。
だから今でも
大地からエネルギーを組み上げている装置を
あちらこちらで目にする。


そんなエネルギーが 地面から
大量に 溢れ出ていた。

まるで 膿のように。


T-エネルギーにあてられた生き物が
容赦なく僕らに襲い掛かる。



ここを越えれば そこはもう砂漠。

  

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